東北地方を横断する低気圧や北陸地方で停滞する前線に向かい、暖かく湿った空気が流れ込んだ影響により、3日以降、北日本から東日本の広い範囲で記録的な大雨に見舞われた。山形県と新潟県に大雨特別警報が発令されたほか、発達した積乱雲が続く線状降水帯が複数の地域で発生した。国土交通省によると、東北や北陸など69の河川が氾濫(8日時点)し、土砂災害なども相次いだ。農業関係でも農地や農業用施設などで多数の被害が報告され、農林水産省によると、10日午前9時30分時点で農林水産関係の被害額は64億3千万円に上り、調査の進展により今後も増加する見込みだ。
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〈写真上:土砂が流入した水田(新潟県新発田市、4日、写真提供=NOSAI新潟)〉
〈写真下:土砂で覆われた大豆畑(山形県長井市、5日、写真提供=NOSAI山形)〉