兵庫県のブランド和牛「但馬牛」の繁殖に取り組む豊岡市の「こうのとり風土セントラルファーム」(綿田謙代表=52歳)は、飼料におからや酒かすなどの食品残さを使った「エコフィード」を利用。粗飼料の自給、放牧などを組み合わせ、地域資源の活用によるコストを抑えた経営を実践する。役割を終えた経産牛は再肥育し、精肉をインターネットや自社の店舗で販売。「地元の餌で育った地元の牛」を前面にPRし、顧客をつかむ。耕畜連携を図りながら農地の維持にも力を注ぎ、持続可能な畜産を目指す。
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〈写真:「酒かすを与えるときは、よだれを出して待っているほど」と話す綿田謙代表〉