農林水産省は7月27日、食料・農業・農村政策審議会食糧部会を開き、2022年産の主食用米の作付面積は前年実績比で約4万3千ヘクタール減少するとの見通しを報告した。需給安定の目安とした3万9千ヘクタールを上回り、平年作であれば22年産米の生産量は673万トン、23年6月末の民間在庫量は適正水準とされる200万トン以内になる見込み。肥料など資材価格高騰に直面する産地では需給が一定程度引き締まり、出来秋の概算金など米価の回復が期待されている。水田営農の持続性確保には、再生産可能な価格水準への回復が大前提となる。消費者の理解醸成を含めた消費拡大策の実施も急務だ。
(2面・総合)