7月中旬以降、前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで大気が不安定な状態が続き、西日本から北日本にかけて広い範囲で局地的な激しい雨や大雨に見舞われている。九州など一部地域で局地的な雨が続く線状降水帯が発生したほか、各地で記録的短時間大雨情報が発表され、岩手、宮城、山口、長崎、鹿児島では河川の氾濫が発生した。
農林水産省によると、20日時点で東北や九州の8県から農作物などの冠水や農地の損壊、農業用施設などの被害が報告されている。調査を継続中で、被害はさらに増える見込みだ。
被災地域のNOSAIでは、被害状況の把握を急ぐとともに、共済金の早期支払いに向け、迅速、適正な損害評価に組織を挙げて取り組んでいる。収入保険加入者には、つなぎ融資の周知と早期貸し付けに向けた事故発生通知を呼びかけている。
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