関東生乳販売農業協同組合連合会(関東生乳販連)は20日、飲用向け、発酵乳等向けの生乳価格をともにキロ当たり10円引き上げる乳業メーカーの回答受け入れを決めた。配合飼料価格の高騰など生乳生産コストの上昇を受け、大手3社と行っていた交渉が妥結した。乳価の期中改定は2013年以来9年ぶり。他の指定団体も期中改定の交渉に入っており、乳価値上げの動きが全国に広がる見通しとなった。危機的な経営状況から脱するには、牛乳・乳製品への価格転嫁なども課題だ。消費者への理解醸成を含め、持続可能な畜産・酪農経営を確立できるよう、政策的な関与も求められる。
(2面・総合)