雨よけハウスで夏秋ピーマンを栽培するJAおおいたピーマン部会豊後大野支部(123戸)では、4割が天敵利用など総合的病害虫・雑草管理(IPM)を導入し、重要なウイルス病のトマト黄化えそ病(TSWV)の発生を5分の1に減らした。事務局長を務める福井敏之さん(65)は12アール栽培し、病原を媒介するアザミウマなどの対策として、天敵製剤の利用に加え、土着天敵が集まる天敵温存植物を圃場周辺に植えるなど工夫を凝らす。年間の薬剤散布回数は3割削減した。「作業が楽で、防除効果も高い。明らかにメリットを感じている」と話す。
(7面・営農技術・資材)