農林水産省は6月28日、2022年農業構造動態調査(2月1日現在)を発表した。全国の農業経営体数は前年比5.4%減の97万5100となり、05年の調査開始以来初めて100万を割り込んだ。10年前の12年(156万3900)と比べ、3分の1の経営体が減少したことになる。会社法人など団体経営体数は増加しているものの、高齢化などを背景に個人経営体の離農が進んでいる。燃油や肥料、飼料など生産資材の相次ぐ高騰で生産基盤の弱体化が懸念される中、中小・家族経営を含めた多様な人材の確保は、食料安全保障の強化に向けても急務となる。
(2面・総合)