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備えて安心「園芸施設共済」【6月4週号 和歌山県】

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補償があれば安定した経営に
和歌山県かつらぎ町  西村 道代さん
 【和歌山支局】「農業保険に加入していることで、安心して仕事に取り組めます」と話すのは、かつらぎ町の西村道代〈にしむら・みちよ〉さん(41)。父の後を継いで7年目、ハウスでキュウリとグラウンドカバープランツの栽培に取り組む。園芸施設共済には農業を継ぐ際に加入した。「農業の経験が浅いので、万が一のことがあったときが心配でした」。西村さんは2018年の台風20号で、4棟のビニールハウスの被覆物がすべて破れ、ほかの棟も所々が破れる大きな被害を受けた。「その年は収入の大部分を占めるキュウリが不作で、修繕費を考えると、加入していて本当に助かりました。キュウリはすぐにビニールを張り直さないと病気になるので、被害を受けた後にNOSAIの職員が迅速に対応してくれたことも助かりました」と話す。加入当初から「小さな破れも補償の対象になってほしい」と制度の拡充を望んでいた西村さん。小損害不填補特約が追加され、すぐに付加した。「修繕費の全額とはいかなくても、補償があることで安定した経営につながります。被害が不安な方は検討してみては」と加入の必要性を話す。
 ▽ハウス10棟(単棟9棟・5連棟)30アールでキュウリ・グランドカバー栽培。

〈写真:「暑い時期のハウス内の作業は体力的にしんどいですが、収穫できたときのうれしさはひとしおです」と西村さん〉