"コウノトリの郷(さと)"として知られる兵庫県豊岡市出石町で水稲68ヘクタールを栽培する有限会社グリーンいずしでは、有機JASや無農薬の「コシヒカリ」で10アール当たり収量400キロ前後の安定生産を実現している。ポット成苗で移植後の初期生育を確保し、雑草などの影響を抑える。苗代は露地に設け、灌かん水すいチューブなどで管理を効率化する。狩野誠一代表(71)は「露地育苗は徒長が抑えられ、雑草に負けないくらいたくましく成長する」と話す。除草や施肥の機械化などで大規模にも対応した生産体系が地域のモデルとなっている。
(9面・営農技術・資材)
〈写真:「苗をしっかり育てることで、田植え後はすぐに生育する」と狩野誠一代表〉