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水稲共済全相殺方式 手厚い補償に安心【5月2週号 秋田県】

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 【秋田支局】白色申告全相殺方式9割補償に加入した大仙市板見内地区の原孝之さん(58)は、水稲5.6ヘクタールを作付けている。昨年産まで一筆方式の7割補償を選択していたが、2020年、長雨の影響でいもち病がまん延し、収穫量が大きく減少した。「これまで防除や肥培管理を徹底して、被害の未然防止に努めてきた。それでも防ぎ切れない被害に直面して、7割補償では十分な補てんにはならないと感じた」と原さん。一筆方式が廃止となることもあり、万が一に備えて補償割合の高い方式への加入を検討していた。今年、水稲共済加入申込書に同封されていたチラシを見て、白色申告全相殺方式が新設されることを知った。「白色申告をしていたため興味を持ち、NOSAIの担当職員に相談した。補償内容や評価方法などを他の加入方式と比較し、掛金を試算してもらった結果、全相殺方式9割補償に加入を決めた」。白色申告全相殺方式は、収穫量が分かる客観的な資料があれば加入できる。「資料に基づいて過去の実績を設定でき、評価はその年の実績を見て比較するため明確で良い。9割の高い補償を受けることができるのも魅力的」。原さんは一筆半損特約を付加した。全体の減収が少ない場合でも、一筆方式と同様に圃場ごとの被害があれば補償の対象だ。「現在の作付面積を維持しつつ、質の高い米作りを継続したい。そのために安定した経営が必要なので、白色申告全相殺方式は自分にとってベストな選択だと思う」

〈写真:「経営安定のために自分に合った選択ができた」と原さん〉