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収入保険・私の選択  新たな品目にチャレンジできる【4月1週号 福井県】

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 福井県越前市  山口 和男さん
 兼業農家で水稲をメインに栽培していましたが、2005年に定年退職し、ホウレンソウや白ネギ、カンピョウなど品目を増やしています。主力は、16年から栽培している露地栽培の白ネギで、多い日は1日300キロ出荷しています。病虫害が心配なので、対策として畝立てや草管理に気を付けています。夏の暑さに強い品種を今年から新たに作付ける予定で、収量アップを期待しています。20年に栽培を始めたカンピョウは、実ではなく種を出荷しています。連作障害に強いとされ、出荷した種は出荷先で接ぎ木の台木として使用されています。白ネギなどの露地野菜の補償がこれまでなかったので、水稲共済しか加入していませんでしたが、すべての農産物の価格下落や病気などによる収入減少を補てんする収入保険を知り、すぐに加入を決めました。昨年は、シカによる水稲の食害や白ネギの病害で収入減少になりましたが、収入保険で補てんしてもらえて、とても助かりました。収入保険に加入したので、新しい品種や品目にもチャレンジができます。万が一けがをして管理ができなくなり、農業収入が減少した場合でも対象になるので、安心していろいろなことができるようになりました。お客さまあっての農業なので、今後も安全・安心でおいしいものを作っていきたいです。
 ▽71歳▽水稲62.7アール、白ネギ75アール、ホウレンソウ1.2アール(ハウス1棟)、カンピョウ15アール
 (福井支局)

〈写真:「品質の良いものを作っていきたい」と山口さん〉