青森県十和田市の肉用牛繁殖農家142人で構成する田代牧野畜産農業協同組合は、牛舎内で撮影した牛の行動から人工知能(AI)が分娩(ぶんべん)兆候を検出する監視システム「牛わか」を3戸に導入し、牛舎の見回り時間を大幅に短縮した。牛にセンサーなどを取り付ける必要がなく、メールの自動通知や動画などで自宅や圃場から牛の行動を確認できる。組合員は粗飼料自給に取り組む家族経営が多く、中野渡龍哉組合長は「明らかに労働負担が低減できるので、管内農家に普及していきたい」と期待する。
(11面・営農技術・資材)