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フルーツパプリカ「ぱぷ丸」 小規模農家に栽培推奨【3月1週号 岡山県】

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 【岡山支局】JA晴れの国岡山真庭統括本部は、直売所へ出荷する小規模農家の支援を目的に、フルーツパプリカ「ぱぷ丸」栽培の普及に取り組んでいる。ぱぷ丸は最高糖度12度と甘味の強さが特徴。極早生で、開花後45日から50日程度で収穫が可能だ。適切に管理すれば連続着果による樹勢の低下はなく、多収が見込める。他者と競合しない品目を出荷し、農家の所得向上につなげる狙いだ。同JAでは2018年から真庭市などと協力し、共同事業を進めている。事業開始年から試験栽培に取り組み、21年から栽培希望者を広く募集。70人ほどの希望があり、本格的な栽培が始まった。技術指導として同JAが栽培講習会を実施。育苗は同市内の真庭高校久世校地生物生産科に依頼した。生徒は栽培した苗を配布するほか、普及にも携わる。同JAでは学校教育との連携にも取り組む。同JA真庭広域営農経済センターの大月孝之次長は「ぱぷ丸は長期の出荷が可能で、管理が容易。小規模農家の選択肢の一つとして活用してもらいたい」と推進に意欲を見せる。

〈写真:生徒から苗を受け取るJA晴れの国岡山の職員(写真提供=JA晴れの国岡山真庭統括本部)〉