「米の概算金が60キロ当たり9100円と知った時はショックだった。下落は予想していたが、まさか1万円を下回るとは」と話すのは、宮城県栗原市金成で水稲32ヘクタールを栽培する株式会社石川アグリの石川和彦代表(60)。2021年産米は、人口減少などに伴う消費減少に加え、新型コロナウイルスの影響により業務用米の需要が減少し、全国的に米価が低迷。米農家の経営を直撃した。資金繰りの悪化も懸念される中で、収入保険が経営継続の一助となっている。
(3面・収入保険)
〈写真:「30年前の概算金は60キロ当たり2万円ほどだった」と石川和彦代表〉