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収入保険・私の選択  おいしい米作り 福井で実践【2月1週号 福井県】

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 ▽かわばた・しょういち▽72歳▽水稲84.5アール、露地野菜20アール▽収入保険に2022年から加入
 子供の頃に食べたお米の味が忘れられず、実家のある越前町平等で、水稲を栽培しています。滋賀県大津市に住んでいますが、2014年に定年退職し、3月から11月までを福井で過ごして、米作りに取り組むようになりました。先祖が代々守ってきた圃場は水がきれいな里山にあり、おいしい「コシヒカリ」ができることで有名な場所なので、量を多く収穫することよりも、おいしいお米を作ることにこだわっています。最近では、動画投稿サイト(YouTube)でおいしい米作りについての動画を見て、よりおいしいお米が作れるように、新しいやり方を取り入れられないか勉強しています。友人や親せきから自分が栽培したコシヒカリが「とてもおいしい」と言ってもらえると、作っていて良かったと実感し、また来年も頑張ろうと元気をもらえます。体力的に大変なことはありますが、農作業で自然に触れているせいか、心身ともに健康になり、風邪をひかなくなりました。20年から続くコロナの影響で、米の価格が低下し、収入保険に加入することを決めました。収量や価格低下だけではなく、不測の事態にも対応できる収入保険は、私にとって必要なものだと感じています。耕作放棄地となっている圃場20アールで、21年から落花生やサトイモなどを栽培しています。耕作放棄地を少しでも減らして、先祖から受け継いできた田んぼを守っていきたいです。
 (福井支局)

〈写真:秋に収穫した落花生「おおまさり」を手に「福井の生活はとても充実している」と川端さん〉