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赤梨と薔薇のジャム 本格販売へ改良【2月1週号 島根県】

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 【島根支局】浜田市金城町へ2014年にIターンした横山堅二郎さん(44)は、翌年、後継者がいなかったナシ園を継承。現在は3園地86アールで栽培する。加工品には向かないナシだが、3年前に「赤梨と薔薇のジャム」を開発。きっかけは県主催の商談会で大田市産の食用バラを知り、ナシと相性がいいのではと考えたからだった。試験的に販売したところ好評で、昨年は本格的な販売を見据え大幅に改良した。「ナシのシャキシャキした食感が生きるように大きめにカットした実を入れています。砂糖は甜菜糖ときび糖に変え、とろみをつけるために粉寒天を添加物の代わりに入れています」と横山さん。現在、ジャム作りは妻の裕子さん(45)の担当で、古民家を改装した自宅横の加工場で直売する。主に地元のスーパーなどへ出荷していた生果は、今年から直売する量を増やす考えだ。「自分で販売するのは大変ですが、買っていただける方の顔が見えるとやりがいは大きいです。ジャムは個包装したものを商品化し、ホテルなどへ売り込んでいきたいですね」と意欲的だ。

〈写真:「楽しみながら奮闘しています」と横山さん夫妻〉