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収入保険・私の選択 価格低下、収量減の補償に期待【1月3週号 新潟県】

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 【新潟支局】新潟市西蒲区の大谷学さん(53)は、水稲7ヘクタール、柿1.5ヘクタール、イチジク12アールを栽培し、3年前から収入保険に加入している。収入保険制度が始まった当初、農作業中に聞いていたラジオCMがきっかけで収入保険に興味を持ち、NOSAIの職員から説明を聞いて、2019年に加入した。「加入の決め手は価格低下への補償と、けがや病気に対する補償が受けられることですね」。西蒲区は「越王おけさ柿」の産地で、大谷さんは柿栽培組合の組合長を務める。果樹共済に加入していたが、被害があったときに満足な補償が受けられなかったことから、やめてしまったという。「以前に果樹共済に加入していた近隣の柿農家の半数以上が収入保険に移行しています。収入保険の保険料は果樹共済の掛金と比べそれほど変わらないため、補償内容を考えればいいです」。昨年産の柿は4月中旬の凍霜害で葉芽が枯れ、地域では大幅な収量減となった。加えて、新型コロナウイルスの影響で外食産業などの米需要が激減。米価の下落を招き、農業経営に追い打ちとなっている。「柿の凍霜害と米価下落のダブルパンチです。この被害年に保険金をもらえたら、経営は非常に助かります。NOSAIさんにはぜひ、手厚い補償をお願いします」

〈写真:柿の剪定作業に励む大谷さん。収入保険に期待を寄せる〉