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なりわい映す文化 こっぱ人形 農民美術脈々と 制作講座開き伝承 ―― アトリエ「コゲラの里工房」を運営する作家の徳武忠造さん(長野県上田市)(14面・特集)【2022年1月1週号】

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 畑仕事に励む農家、子守をする母親。マスク姿の看護師に、スマートフォンを手にする会社員。さまざまな人物をモチーフにした、手のひらサイズの木彫り人形は、長野県上田市が発祥の「こっぱ人形」だ。大正時代、農閑期の収入確保を目的に、農家が工芸品の制作・販売に励んだ「農民美術運動」から生まれた。現在も彫刻家や市民が制作を続けている。上田市古里でアトリエ「コゲラの里工房」を運営する作家の徳武忠造さん(69)は、月に2回、こっぱ人形の制作講座を開く。当時の精神を大切にしながら、現在の世に魅力を伝えている。

(14面・特集)

〈写真:「木彫りは下書きと照らし合わせて」とアドバイスする徳武さん(左)。月2回の制作で、2カ月前後で完成するという。〉