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園芸施設共済は災害対策の投資【12月2週号 岩手県】

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 岩手県北上市 小原泰二さん(70)
 昨年12月、降り続いた雪で育苗ハウス3棟がつぶされてしまい、共済金を受け取りました。私の住んでいる北上市和賀町は特に雪が多い地域で、近所の農家さんも同様の被害を受けたと聞きました。
 ビニールを被覆しているハウスは倒壊の危険があると思い、ハウス周辺の除雪を念入りに行っていましたが、被覆していないハウスはつぶされないと思い、除雪をしていませんでした。
 ビニールを被覆していないハウスが雪でつぶされたという事例は聞いたことがなかったので、驚きましたね。パイプに付着した湿った雪が凍り、さらに雪が付着してかなりの重さになっていたのだと思います。
 つぶされたハウスは育苗で毎年使用していたので、すぐに再建しました。これまでよりも太い32ミリのパイプを使い、補強も付けましたよ。軒を高くすることで、被覆しているハウスの脇に積もる雪の高さに、ある程度耐えられるようにしました。
 今の時代、気候変動が激しく、いつどんな災害が起こるか分かりません。農業を続けるなら、園芸施設共済のような災害対策への投資は必要だと思います。元気なうちは農業を続けるつもりなので、今後も加入を続けていきます。
 (岩手支局)

〈写真:「ハウスが大きくなったので、田植機のままハウス内に入ることができて苗箱運びが楽になりました」と小原さん〉