【秋田支局】菌床シイタケをビニールハウス9棟で栽培し、年間75トンを生産する八峰町峰浜石川のレンチナス奥羽ISE(従業員10人)。伊勢隼人代表(35)は栽培管理に取り組む傍ら、動画共有サイト「ユーチューブ」でシイタケの魅力と調理方法を発信している。ユーチューブには「レンチナス奥羽のしいたけCOOKING」というチャンネル名で投稿する。伊勢代表、従業員の高木龍治〈たかき・りょうじ〉さん(35)と米森智明さん(38)の3人が、週1回、3本撮りして編集後に週2~3回アップロード。現在までの投稿は40本を数える。「レシピは全部オリジナルで、毎日研究している」と伊勢代表。当初の目的は、自分たちの栽培方法を発信することだった。しかし、シイタケが優れた健康食材ということを広く知ってもらいたいと思い、料理好きだったこともあってクッキングチャンネルとして開設。「幅広い年齢層に見てほしい」と話す。シイタケの種菌は「北研902号」。肉厚で実がしっかりして、食感が良いのが特徴だ。年間15万菌床を製造。ビニールハウスの内部に断熱材や内張りを施し、温湿度を管理して栽培する。「きれいな商品を作り、安定出荷と品質管理に細心の注意を払うのが重要」と伊勢代表は話す。出荷先はJAのほか、県内でスーパーを店舗展開する「いとく」で、能代市内の4店舗に納品。伊勢代表は「レンチナス奥羽シイタケのブランド化を目指し、生産数を増やしたい。ユーチューブで知名度を上げ、峰浜の仲間と協力しながら栽培に尽力していく」と意気込む。
〈写真:手際よく調理する伊勢代表〉