日本農業法人協会はこのほど、「2020年版農業法人白書」を公表した。新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、20年の平均売上高は前年比2.5%増の3億5436万円と、2000年の調査開始以来、過去最高を更新した。前年実績比では増収が23.5%、横ばいは36.4%、減収は40.1%だった。同協会会員の経営規模は、20年農林業センサスの全国平均と比べ、稲作は36.2倍、露地野菜は34.3倍、肉用牛(肥育牛)は22.9倍など全業種で全国平均を大きく上回る。一方で、70代以上の経営者が17.7%を占めるなど承継問題や労働力確保など経営課題にも直面する。
(2面・総合)