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雑穀は一粒万倍の楽しみ 研究会で栽培・料理を普及【10月3週号 岩手県】

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 【岩手支局】岩泉町見内川の佐々木眞知子さん(67)は、雑穀栽培を2011年に開始。17年に地元の農家と雑穀研究会「穂まちっ娘(会員7人)」を立ち上げ、雑穀栽培と雑穀料理の普及に取り組んでいる。4.5アールの畑にはアマランサスやヒエなどを作付けた。種まきから収穫まで、メンバーと共同で手作業で栽培する。「雑穀の栽培は天候に左右されやすい。台風で倒れても自力で立ち上がるタカキビの生命力に元気をもらっている。雑穀栽培を通じて、『一粒万倍』が体感できることを楽しんでいる」と佐々木さん。「雑穀料理は、砂糖や動物性の食材を使わないで調理する。冷めても味が変わらず、健康的でおいしくいただけるところが雑穀の魅力」と話す。調理方法を工夫することで、肉や魚風味の料理に仕上げることができるという。同研究会では、会員制交流サイト(SNS)を用いて積極的に情報交流する。佐々木さんは「SNSを見た県内外の方が、毎月の定例会に参加し雑穀栽培などに携わっている。研究会の活動を通じて、雑穀の文化を次の世代に普及していきたい」と笑顔を見せる。

〈写真:アマランサスを手に「さまざまな方に雑穀に興味を持ってもらいたい」と佐々木さん〉