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防風林「地域のさまざまな拠点に発展する「道の駅」【2021年10月1週号】」

 ▼新型コロナウイルス対策で発令されていた緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が9月30日をもって解除された。新規の感染者数が急速に減少しているとはいえ、収束が期待できる状況とは言い難い。3密回避や手洗いうがいなど基本対策を継続しつつ、日常生活を取り戻していかなければならないだろう。
 ▼とはいえ、秋は収穫や行楽のシーズンだ。コロナ禍で来場者数や売り上げが低迷した道の駅などの直売所では、行楽客の来場に期待しているはず。キャッシュレス決済やインターネットを利用した販売、イベント開催などコロナ禍を機に広がった取り組みも併用し、関係者の安全を確保してほしい。
 ▼道の駅は、6月現在で全国に1193駅が開設されている。1993年の制度創設から四半世紀を過ぎ、2020年から第3ステージとして「地方創生・観光を加速する拠点」づくりを推進する。目標の一つは、災害時に避難所や支援物資の集配基地など多様な役割を担う地域の防災拠点化だ。
 ▼6月には、都道府県の地域防災計画などに位置づけ、機能強化する「防災道の駅」に39駅を初めて選定した。25年に500駅選定を目指す。多くの命を守るには、もっと加速してよいくらいだ。