難防除害虫のアザミウマ類やコナジラミ類を捕食する天敵昆虫・タバコカスミカメが5月に農薬登録され、商品名「バコトップ」として市販化された。西日本では土着天敵を利用した防除がナスやピーマンなどで普及する一方、東日本では生息密度が低く野外での採集が難しいため、天敵製剤の活用が見込まれている。特にトマト黄化葉巻病を媒介するタバココナジラミの防除で、IPM(総合的病害虫・雑草管理)体系の構築に期待が高まっている。農研機構がこのほど開催したシンポジウムでは、タバコカスミカメの特性や導入事例などが報告された。
(7面・営農技術・資材)