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ドローンを導入しやすく【9月2週号 三重県】

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 【三重支局】津市で水稲15ヘクタールを栽培している株式会社つじ農園(辻武史代表取締役=44歳)では、農家の高齢化と離農による担い手の作業負担増大などの解消に向け、小型無人機(ドローン)を複数の生産者と共有する「ドローンシェアリング」で導入した。個人で高額なドローンを購入しても、稼働面積が小さく、費用対効果が低いことが導入の妨げだった。ドローンシェアリングを採用したことで、1人当たりの負担が軽減され、導入しやすくなった。操縦するオペレーターは、機体と同様にほかの生産者とシェアして作業を依頼するため、労働時間の削減につながるという。ドローンは農作物を空撮し、写真から得られる数値を解析する「リモートセンシングドローン」と、農作物に対して空中から資材を散布する「散布ドローン」を導入した。同社では今後、積極的に実演会などを開き、ドローンシェアリングで多様な人々が農業に関わることができる基盤の形成を目標としている。

〈写真:粒剤を散布するドローン〉