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収入保険・私の選択 リスクに備え家族を守るために【9月1週号 岩手県】

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 【岩手支局】奥州市の鈴木浩伸さん(58)は、リンドウを約1ヘクタール(ハウス3棟、ミニハウス9棟、露地約80アール)栽培する。収入保険で損失を補てんしたことなどを聞いた。

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 父の代からリンドウを栽培しています。私は2003年に会社を退職し、実家に就農しました。現在、家族4人でハウスや露地でリンドウを栽培しています。例年、気温が高くなる開花期の梅雨明けから8月までは、花びらの着色がうまくいかず、高温障害が発生してしまいます。昨年はこれで収量が減少してしまいました。遮光ネットでハウス内の暑さを和らげる方法がありますが、近年の猛暑にはあまり効果が見込めません。また、市場価格の下落で収入が減少しました。7、8月の市場価格は、6月に比べて下がる傾向にありますが、高温障害によって減収となり、一定量を出荷することができなかったので、わが家は大打撃を受けました。これまでリンドウには保険が無かったので、経営を安心して続けるために、2019年に収入保険に加入しました。保険金で損失を補うことができて本当に助かりました。収入保険は、自然災害による農作物の減収に加え、市場価格の下落なども保険金支払いの対象になる点が魅力的だと思います。もし、私が病気になってしまい、計画通りに作業が進まず収入が減少してしまった場合でも保険金の支払対象になるので、心強いですね。これからも家族を守るために、さまざまなリスクに備えて収入保険に加入していきます。

〈写真:「安心してリンドウを栽培できるようになりました」と鈴木さん〉