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ブドウ根域制限栽培に手応え【8月4週号 宮崎県】

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 【宮崎支局】「うちのブドウが食べたいと言ってくれる人が毎年います」と笑顔で話す延岡市北方町の柳田盛一さん(70)。園地15アールで「シャインマスカット」「ピオーネ」など4品種を根域制限で栽培している。柳田さんは退職後に就農し、今年で13年目。妻の佐代子さん(66)と2人で園地を管理する。根域制限栽培は、雨よけビニールハウスで不織布のボックスに培地を入れる方法で、雨水よけのシートを掛けた。肥培管理や水管理がしやすく、実の粒の肥大や着色などが良くなっているという。九州地方などの温暖な地域では、節間が長くなりがちだが、肥培管理などを徹底することで節間が短くなり、葉数が増え引き締まった木を作っている。棚は実と枝葉との差を一段つけて作業しやすくした。柳田さんは「手間はかかりますが、細部までこだわることで実の仕上がり方が違います。おいしいブドウを作るためにこれからも努力していきたいです」と意気込む。

〈写真:二人三脚でブドウ栽培に取り組む柳田さん夫妻〉