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キュウリ主枝更新型つる下ろし栽培 収量・品質・効率アップ【8月4週号 愛媛県】

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 【愛媛支局】今治市では初となる「主枝更新型つる下ろし栽培」を導入し、夏秋向け品種のキュウリを栽培する同市朝倉上の越智雅史さん(33)。「導入したきっかけは、収穫作業をするパートさんの負担を減らしたいという思いからです」と話す。着果を4本のつるに限定し、つるを下ろしながら伸長させていくのが特徴で、枝への負担軽減に効果的。収穫果の位置は膝から胸の間に高さがそろうので、立ったり座ったりを繰り返す必要がなく、作業効率が上がったという。「収穫期間が1.5倍に延び、2回植えと同等の収量が確保できます。枝への負担が軽くなったので秀品率が向上しました」と越智さん。以前は2回作で8月下旬に植え替えていたが、現在は4月に植え付け、5月上旬から10月上旬まで収穫できるようになった。「地域の方々の支えがあるからこそ農業を続けられます。感謝の気持ちを忘れず、地域に貢献したい」と越智さん。「今後も量と質にこだわり、最新技術を取り入れていきたいです」と意欲的だ。

〈写真:「つるを下ろすタイミングを合わせると実の高さがそろいます」と越智さん〉