群馬県農業技術センターや栃木県農業試験場などは、小規模ハウスでの野菜生産の高温対策として、ハウスの屋根面に散水し、内部の温度を下げる技術を開発した。屋根の頂上に散水チューブを乗せて屋根面をぬらし、水が蒸発するときに熱を奪う気化熱を利用する。チューブなどの資材費は、3万円以内で済み、2~3人の労力で設置・撤去が可能だ。実証試験では、収量や試算上の収益が増加。群馬県農業技術センター園芸部野菜第三係の唐澤智係長は「細霧冷房やヒートポンプなどの技術と比べ大幅にコストを抑えることができる」と説明する。
(7面・営農技術・資材)
〈写真:ハウスの屋根に散水し施設内の温度を下げる〉