ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

地域の削蹄師として活躍 牛に合わせた理想形に【7月4週号 宮崎県】

210728_5.jpg

 【宮崎支局】「一頭一頭の性格も蹄の形も違う。その中で、自分の理想の蹄に仕上げることを心掛けている」と話す宮崎市田野町の新坂光さん(32)。父の光治さん(65)と繁殖母牛120頭を飼育しながら、地域の削蹄師として活躍している。新坂さんは県農業大学校に在学中、2級認定牛削蹄師の免許を取得。就農後、地域の先輩にアドバイスを受けながら活動を始めた。削蹄師として活動を始めて12年目で、1日10頭、月15日程度の削蹄に取り組んでいる。「農家さんに『足を痛がっていた牛が良くなり、しっかりと立つようになった』と言っていただけるのがうれしい」と話す。農家からの依頼は頻繁にあるが、特に子牛の競り市前や登録検査前が忙しいという。今後はスケジュールをしっかり管理して、家業と削蹄師の両立を目指していく。田野町の肥育農家・日高庄三さんは「牛に合わせながら削蹄の仕事をしているので尊敬する。夏場は体力的に大変だと思うが、削蹄師がいないとたくさんの農家が困るので、これからも頑張ってほしい」とエールを送る。

〈写真:削蹄前に蹄の状態を確認する新坂さん〉