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人工授精技術を磨き繁殖経営で独立へ【7月3週号 鹿児島県】

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 【鹿児島支局】「自分で種付けした牛が初めて受胎していることが分かり、すごくうれしかった。無事に生まれてきてほしい」と話す入来町の松下田大喜さん(23)。株式会社萩原人工授精所(薩摩川内市、萩原廣宜代表、繁殖牛33頭、種牛10頭)で家畜人工授精技術を磨きながら、実家の繁殖経営(繁殖牛26頭)を手伝っている。千葉県から昨年Uターンし、実家の手伝いから始めた。父・一幸さん(55)の勧めで、研修を兼ねて同社で働いている。一幸さんや先輩に習いながら技術を覚えていった。実践を積み少しずつ作業のスピードが上がり、自信が付いてきたという。「先輩方に『上達するには実践で感覚をつかむことが大事』と言われた。牛には一頭一頭に癖があるのでまだまだ難しいが、自分のやり方を見つけていきたい」

〈写真:「普段から牛をよく観察するようにしています」と松下田さん〉