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野生獣阻止・雑草を抑止 ネットとシート一体化「ダイブガード」【7月3週号 福井県】

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 【福井支局】緑化資材を企画・販売する株式会社白崎コーポレーション(鯖江市)は、イノシシなどが道路上で車両と衝突する「ロードキル」を抑止する「ダイブガード」を今年4月に商品化。今後、高速道路の路肩のフェンスに設置する予定だ。高速道路関係者は、以前からロードキル対策に苦慮してきた。車両の破損、運転手のけが、場合によっては死に至る危険がある。ロードキル対策として開発されたダイブガードは、防草シートとネットを一体化した。ネット部分をフェンスに沿って張り、防草シート部分をフェンス下に敷き設置する。ネットは細かい網目になっており、60センチの高さで向こう側が見えない目隠し効果があるという。防草シートは雑草対策に加え、餌となる雑草の根を絶やすことで、掘り起こされることやフェンス下からのくぐり抜けを防止する。同社グリーンナップ事業東日本営業部・山本泰久部長は「設置後は、草刈りやメンテナンスといった保全管理の負担が軽減できる。さらに、近年は園芸施設への小型動物の侵入被害が多発しているので、ダイブガードを被害対策に流用できないか実証していきたい」と話す。

〈写真:「特殊な縫製技術でネットと防草シートが一体になっている」と山本部長〉