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安全・正確・丁寧に ドローンでの農薬散布に女性チームが活躍【7月3週号 北海道】

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 【北海道支局】女性だけで構成された農薬散布チーム「MAMA MIACAT!(ママミーアキャット)」が、2020年5月から旭川市近郊を拠点に活動している。ドローン(小型無人機)を使い、丁寧な仕事ぶりが農家に評判だ。メンバーは旭川市に住む川田容子さん(42)、東京都に住む中井惠子さん(52)、原奈央子さん(40)の3人。川田さんは「初めてにしてはいいチームワークだったと思います。農家さんから信頼を得られるよう、対話を大切にしながら活動していきたい」と意気込む。同チームは、ドローンを使った農薬散布の第一人者・請川博一さんの勧めもあり、ドローンスクールを通じて知り合った中井さんと原さんに加え、請川さんがドローン事業で面識のあった川田さんにも声をかけ結成。3人ともドローンでの農薬散布は未経験のため、活動1年目は、旭川市の農家の協力を得ながら実際の散布研修に励んだ。使用する機体は国産農業用ドローン「AC101」。重さ約7キロで、最大積載量8リットル、1バッテリーで最大2.5ヘクタールの散布が可能だ。中井さんは「散布時は近隣の農地に飛散させないよう注意を払っています。今年も適期防除に努めたい」と話す。活動2年目を迎えて、原さんは「農家さんから『丁寧にやってくれてありがとう』と言ってもらえたことがうれしいです。これからも安全・正確・丁寧を意識して、技能向上を目指したい」と意欲を見せる。

〈写真:ドローンを使い効率的に農薬を散布するメンバー。左から川田さん、中井さん、原さん〉