東京都農林水産振興財団は企業と共同で、高画質な映像通信によって、遠くの専門家から栽培の助言を受けられる遠隔農作業支援の実証を開始した。施設栽培の大玉トマトで、作業者がゴーグル型の通信端末「スマートグラス」を装着して視線に映る光景を共有し、摘果など管理の判断を助ける。指導関係者側からカメラ付きロボットなどを使って生育状況を即時に把握することも可能だ。同財団東京農林総合研究センターが開発した環境制御技術と組み合わせ、栽培未経験者でも高糖度トマトを10アール当たり40トン収穫できる体系構築を目指す。
(7面・営農技術・資材)
〈写真:スマートグラスを装着した作業者〉