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素牛選び・飼料を重視、飼養管理を確立 阿波牛の経営拡充【7月2週号 徳島県】

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 【徳島支局】阿南市那賀川町の「のべ牧場」は、清く澄んだ空気と水、自然に恵まれた環境下で、無添加・無薬を心がけ飼育する黒毛和種肥育牛「阿波牛」を出荷。市場で高い評価を得るとともに、精肉の直営店「阿波牛の匠のべ」は開店と同時に整理券待ちの列ができるほどだ。代表を務めるのは延隆久さん(56)で、約350頭の阿波牛を飼育し、全国100店舗以上の直売店に卸している。自身で買い付け、飼育、販売した結果が実を結び、同時期に出荷した牛のほぼ100%がA4ランク以上を獲得。阿波牛と名乗る基準を満たしたことで、店舗の屋号を現在の「阿波牛の匠のべ」に変え、経営を拡充した。「自分の牧場と肥育スタイルに合った素牛を見極めて買うのが、一番重要で大きい責任。父から教わったノウハウを基に、飼料メーカーとともに飼料の種類や給餌のタイミングなどを試行錯誤の末に確立し、育て方を均一化できたことで、現在は300頭を超える牛を従業員に安心して任せられるようになりました。今は従業員が牛を育てやすい環境を整えることに気を配っています」

〈写真:直営店「阿波牛の匠のべ」の開店前の行列〉