JA全農は18日、2021年7~9月期の配合飼料供給価格を、4~6月期と比べて全国全畜種総平均でトン当たり4700円値上げすると発表した。値上げは20年10~12月期以降4期連続。トウモロコシや大豆かす、海上運賃の値上がりのほか、円安で推移する外国為替などが影響した。穀物相場は、今後も堅調な推移が見込まれており、配合飼料供給価格の高値が続く可能性がある。JA全農では、国産飼料用米の利用や生産者の生産性向上支援などに取り組むとしている。
トウモロコシのシカゴ相場は、中国からの強い引き合いを受けて一時ブッシェル当たり730セント台まで高騰。米国産地で生育に適した天候が続いていることから下落したものの、現在は同670セントを超える高値水準で推移する。今後も引き続き中国向けの旺盛な輸出需要が見込まれるほか、期末在庫が低水準であることから、相場は堅調に推移すると見込む。
(2面・総合)