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収入保険は経営に不可欠【6月3週号 秋田県】

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 【秋田支局】「複数の作物を手掛ける複合経営こそ収入保険は必要不可欠だと思う。経営規模が大きくなるほど想定外のことが増えてくる」と話すのは、にかほ市象潟町の須田貴志さん(46)。今年1月に株式会社権右衛門(従業員3人)を立ち上げ、水稲は昨年比で2倍超の30ヘクタール、ネギは7倍超の1.5ヘクタールを作付ける。須田さんが収入保険に加入したのは2019年。規模を拡大していく中で、新たにネギに取り組むため、失敗するリスクに不安を感じていた。昨年は長雨の影響で水稲とネギのどちらも被害を受けたという。水稲は2ヘクタールほどが冠水し、等外となった。ネギは水はけが悪く定植できない圃場があったことや、定植後に軟腐病が発生したことから収量が確保できなかった。「水稲は毎年、新規の圃場を受託し面積が増えるため、圃場の特性を把握できずに作付けることがある。収入保険だと、このようなことが原因で被害が発生しても補償の対象となるし、今回はつなぎ融資を受けることができた」と話す。

〈写真:「初めての取り組みで何が起きるか分からない。収入を補償してくれる収入保険は魅力的だった」と須田さん〉