【福井支局】福井市高屋町の「株式会社農園たや」の代表取締役・田谷徹さん(47)は、ハウス1.6ヘクタール、露地1ヘクタールで約50品目の野菜を生産し、東日本大震災以降、野菜を詰め合わせた「野菜おまかせ便」を全国に届けている。今年4月からは野菜おまかせ便の品書きを歳時記風にリニューアルし、野菜を季語として紹介した。俳句例も紹介し、インターネットの「Googleフォーム」に投稿すれば、例句として紹介されるという。俳句を通じて交流会を開くほか、初心者でも取り組めるように、農園のスタッフが講師を務める俳句教室をWeb会議サービス「Zoom」で月1回開いている。講座や交流会の参加費は無料だ。レシピを通じた交流も始まった。野菜を購入した人が会員制交流サイト「Twitter」に投稿したレシピをまとめ、「クックパッド・農園たやのキッチン」に約160点が掲載されている。
〈写真:歳時記風の品書きを手に田谷さん。ルッコラなど季語になっていない野菜は新季語候補としている〉