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米麦主体に多角経営 「農地を守る」義父の思いを受け継ぐ【6月2週号 大分県】

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 【大分支局】「私たちが地域農業を守りながら、次の世代に引き継いでいきたい」と話すのは、豊後大野市の農事組合法人グリーン法人中野で代表理事を務める和田梢さん(38)。和田さんを含めた理事3人と従業員1人で、米6ヘクタール、麦5ヘクタール、サトイモやスイートコーンの栽培と販売のほか、ライスセンターを運営し、地域の農作業を受託する。高齢化が進み耕作放棄地が年々増える同市中野地区の状況を憂いた和田さんの義父たちが、地域の農地を守り不耕作地の増加に歯止めをかけようと、2005年に同法人を設立した。和田さんは「代表だった義父が14年に他界したことで、法人の運営状況が悪化しました。将来の地域の担い手である私たちが、義父たちが守ってきた農地を存続させていこうと決意し、代表理事に就任して法人の運営を引き継ぎました」と振り返る。

〈写真:「地域農業を次の世代に引き継いでいきたい」と和田さん。米袋にはグリーン法人中野のオリジナルロゴが印字されている〉