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防風林「梅雨時期は用水路の事故に警戒を【2021年6月2週号】」

 ▼今年は九州から東海にかけて平年比で20日前後早い梅雨入りとなった。九州をはじめとした西日本は、梅雨前線の影響で5月の降水量が例年に比べ多くなっている。平年であればこの6月初旬からが本格的な梅雨時期だ。局地的な豪雨や河川の増水などで被害に遭わないよう十分に警戒したい。
 ▼農林水産省は、毎年100件ほどの転落事故が発生する農業用用排水路の安全対策を呼びかけている。年間で70~80人が亡くなり、その7割は60代以上が占めるという。特に5~7月は事故件数が多い時期だ。
 ▼水路は、柵がない場所が多く、自転車の転落などが発生しやすい。柵があっても隙間から子どもが落下する事故があるそうだ。まず、地域内の危険箇所を把握し、地域住民で情報を共有するところから始める。
 ▼可能なら、新たな柵の設置や既存の柵の補修などをしておきたい。ただ、雨が降りだしたら、安全な場所で過ごし、気になっても近づかないことだ。水路は壊れても直せるが、命は元に戻せないと肝に銘じておこう。