ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

災害に備えて園芸施設共済 特約加えて10割補償を選択【6月1週号 群馬県】

210602_4.jpg

 【群馬支局】「園芸施設共済の制度改正を知り、すぐにNOSAIへ連絡して最高補償への変更を申し込んだ」と話すのは、館林市当郷町の飯塚雅実さん(47)。農業用ハウスでキュウリ「ニーナZ」18アールを栽培するほか、ニガウリ「百成レイシ」を露地で70アール、水稲「あさひの夢」830アールを作付けている。2009年7月27日午後2時ごろ、館林市大谷町付近から細内町付近にかけて発生した竜巻で、人的被害のほか住宅の損壊や自動車の横転などが発生。飯塚さんのハウスはビニールなどに被害を受けた。園芸施設共済に加入していたが、軽微な被害だったため共済金の支払い対象にはならなかった。「ハウス内で何も作付けしていなかったことが幸いだった」と当時を振り返る。今回新設された小損害不てん補1万円特約と付保割合追加特約を加え、10割補償を選択した。「ハウスの再建築費用は年々高くなっているので、築年数にかかわらず共済金だけで同価値のものを再建できるのは心強い」。さらに、復旧費用特約に加入したため、自力復旧の際は材料費に加え労務費として1平方メートル当たり100円が支払われる。今年からは収入保険にも加入している。

〈写真:連作障害を回避するため、夏は太陽熱土壌還元消毒を実施する飯塚さん〉