農林水産省は12日、農業の生産力向上と持続性を両立する食料システムの実現を目指す新たな政策方針「みどりの食料システム戦略」を策定・公表した。2050年までに農林水産業の二酸化炭素排出量を実質ゼロ(ゼロエミッション)にするほか、化学農薬の使用量(リスク換算)50%低減や有機農業の面積を耕地面積の25%(100万ヘクタール)に拡大をするなどの高い数値目標を盛り込んだ。目標達成に向け、スマート農業をはじめとする技術革新(イノベーション)を推進し、生産現場への実装・導入を促す方針だ。生産から消費までの食料システムを大きく転換するものであり、農業者だけでなく消費者や流通関係事業者などの理解の下で進める必要がある。
(2面・総合)
〈写真:みどりの食料システム戦略で揚げた2050年までの数値目標〉