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自然災害、コロナに負けず 経営安定へ創意工夫【5月1週号 広島県】

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 【広島支局】1953年に創業し、尾道市向島町にイチジク園(40アール)、三原市深町に梅林(2ヘクタール)を所有する万汐農園(尾道市向島町、スタッフ12人)。2代目の濱浦志保香代表(63)は、昨今の自然災害やコロナ禍の中で、栽培・加工・観光事業を並行して行うため、さまざまな工夫を凝らしている。柱の一つの観光事業では、3月のウメの花見、6月のウメもぎ体験、9月からのイチジクもぎ取り体験に、年間約8千人が来訪。来園者に楽しんでもらう工夫として、園内から遠くの山々を望める展望台や自撮り用の撮影台などを設置した。散策しながら楽しめるクイズラリーには、「農園や地域のことを楽しく知っていただきたい」という濱浦代表の思いが込められている。近年の豪雨で園地が流失する甚大な被害を受け、創業時から続けてきたかんきつ栽培を断念。地元のかんきつを取り寄せ、農産加工に一層力を入れている。

〈写真:「農園に携わって40年近くになりますが、いまだに課題は尽きません」とウメの木を手入れする濱浦代表〉