ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

簡単・安全にイノシシ駆除 檻に取り付ける感電装置を開発【5月1週号 石川県】

210428_5.jpg

 【石川支局】輪島市門前町和田の吉田政一さん(74歳、水稲196.8アール)は昨年、檻に取り付け、スイッチ一つでイノシシの駆除作業ができる装置「楽勝」を開発。離れた場所から見ているだけなので、簡単で安全だと地元の猟師から好評を得ている。楽勝はイノシシを捕獲する金属製の箱檻に設置。長さ2メートルの鉄パイプを檻の隙間から通し、檻に接触する部分は塩化ビニールで保護する。檻の大きさに合わせて鉄パイプを調節・固定できるという。電源を入れ、檻の中でイノシシが動き回り装置に触れると同時に感電し、約1分後には死亡する仕組みだ。従来の駆除作業は、イノシシを捕獲した後に竹や角材などで追い詰め、動きを封じてから電気を流す棒を突き刺すという危険な作業だ。楽勝を取り付けた檻の場合は、イノシシが檻に入った後に電源スイッチを入れるので、従来の方法より危険度は低い。昨年10月末に特許を出願、12月に登録された。

〈写真:動物駆除装置「楽勝」を手に吉田さん。楽勝は2万円で販売している〉