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廃棄を回避、フードロス削減へ コマツナをパウダー加工【5月1週号 新潟県】

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 【新潟支局】「フードロス削減のため、コマツナをパウダーに加工しました」と話すのは、有限会社坂井ファームクリエイト(新潟市江南区)の代表取締役・坂井涼子さん(38)。同社は水稲約4.5ヘクタールを作付けるほか、ハウス23棟でコマツナを周年栽培し、年間100万袋を生産する。「昨年は全国的に野菜が豊作で供給量が多くなり、出荷先であるスーパーと生協へ出荷できないコマツナが出てしまいました」と坂井さん。廃棄せざるを得ない状況だったが、一部を加工業者に依頼し、パウダーに加工した。コマツナをしっかりと脱水して乾燥した後、パウダー状に加工。「小松菜パウダー」1袋に40袋分のコマツナが使われる。同社の小松菜パウダーは、葉の部分を中心に使用するため、栄養価が高く、鮮やかな緑色が特徴だ。紫外線で色が変わらないように、包装にはアルミ袋を使う。

〈写真:「栄養豊富なコマツナをパウダーにしました」と坂井さん〉