【愛媛支局】愛南町御荘平山の小野山純平さん(46)は、マコモタケを使った複合型植物浮島浄化法「フェスタ工法」で農業用貯水池の水質浄化に取り組み、成果を上げた。かんきつ栽培が盛んな平山地区では、農業用水は地区の貯水池に頼る。3年前、貯水池に「アオコ(微細藻類)」が大量発生。浄化フィルターが詰まり、水をくみ上げることができなくなった。小野山さんは、何か方法はないかと調べたところ、マコモに水質浄化作用があることを知ったという。同地区に三つある貯水池の一つで試験的に実施することにした。インターネットなどでさらに情報を収集し、マコモの浮島を設置。その結果、夏場にアオコが発生せず水質は良好で透明な水になった。
〈写真:「マコモの根は枯死しないので、植え替えの必要がありません」と小野山さん〉