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健康な鶏 評判の卵 地鶏の普及も【4月2週号 山形県】

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 【山形支局】「鶏が健康に育ち、おいしい卵が採れたときや、かわいいひなが生まれたときは大きな喜びを感じる」と話す遊佐町吉出の池田秋夫さん(68)。水稲2.2ヘクタールを栽培する傍ら、「烏骨鶏」や「セブライトバンタム」など35品種約300羽の鶏を飼育し採卵する。また、静岡県原産で天然記念物の「ミノヒキドリ」、欧州産の「ポーリッシュ」「ブラマー」などの希少品種を飼育し、種の保存にも取り組む。4棟(計100坪)の鶏舎内に部屋を作り、ストレスを与えないように2~3品種ずつ分けて平飼いする。毎日の給餌の際には体調を一羽一羽チェックし、トサカの色が白っぽくなったり、羽が抜けたりしていないかなど細かく観察しているという。鶏の健康を保つため、飼料作りにも気を配り、廃棄されるパプリカなど季節の野菜の有効利用を兼ねて、飼料に混ぜて栄養バランスを保っている。

〈写真:「今後も養鶏文化を絶やさぬよう、高いレベルでの技術継承に努めたい」と池田さん〉