【栃木支局】那須塩原市塩原で高原ホウレンソウ3ヘクタールを作付けする石井一吉さん(57)は、乗用管理機を改造し、土壌くん蒸剤の散布とマルチ被覆を同時に行える機械を自作した。製作した機械は、乗用管理機の後部にハローを取り付け、土壌消毒しながらマルチを張れるようにした。往復1回約20分で3アールの作業が完了。連作障害は発生しておらず、6月中旬に1度消毒すれば済むという。
機体前方のタンク2個から薬剤を吸い上げ、ハローに取り付けた8カ所のノズルで打ち込む。手元にバルブを設置し、片方のタンクが空になれば強い薬剤を吸い込むことなく、もう片方のタンクに切り替えられる。
〈写真:復路ではマルチ同士を接着できる〉