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トマト30段9カ月収穫 微生物が活躍する農法実践【3月4週号 石川県】

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 【石川支局】「土耕栽培なので、昔ながらのトマトのうま味が感じられる」と話す宝達志水町宿の「トレジャーふぁーむ」農場長・赤倉一郎さん(63)。園芸ハウス50アールでトマトとイチゴを栽培・出荷し、直売所を併設する。トマトは「志宝トマト」と名付け、約9カ月にわたる長期収穫を実現。イチゴは観光農園としても営業し、トマトジュースやケチャップなどの加工品にも力を入れている。トマトは「りんか409」を栽培。濃厚で甘味と酸味がしっかりあり、昔ながらの味わいが特徴だ。慣行栽培では、着果は10段ほどで止めるため収穫期間は約2カ月だが、トレジャーふぁーむでは長期多段方式を採用。30段まで伸ばし、11月から7月まで収穫する。「北陸ではトマトの越冬は難しいが、設備や資材をそろえ実現している」と赤倉さんは話す。

〈写真:「志宝トマトのアミノ酸含有量は通常の3倍。ぜひ食べてもらいたい」と赤倉さん〉