【岩手支局】軽米町仲軽米の久保三四郎さん(83)は、木骨ハウス(1.6アール)内に自作した温室で、妻・満子さん(77)とウルイの促成栽培に励む。温室は、幅2メートル、長さ80メートル、高さ1メートルの木材で枠組みを作り、発泡スチロールなどで囲んでいる。三四郎さんは「作業効率と光熱費削減を考慮して設計した」と話す。毎年11月に、露地から温室へウルイの株を移植。電気ストーブで温度を18度に保ち、翌年2月中旬に丈が約20センチに成長したものから順次収穫する。「同じ株で毎年収穫すると、ウルイが細くなる。太いウルイを栽培するためには、畑で株を育てることが大事」と三四郎さん。収穫後は1株に2~3芽残るように株分けし、露地に再び移植。畑で5年以上育てた株を使用しているという。
〈写真:「ハウスで育てたウルイは軟らかいので葉まで食べられるよ」と話す三四郎さんと満子さん〉